ラジコン技術の連載として「Mick(ミック)のラジコン飛行機入門」を2003年11月号より2004年10月号まで掲載いたしました。
 私は1996年 7月号臨時増刊で「初歩のラジコン飛行機」を執筆発行しています。今回の連載では書き切れなかったこともこの臨時増刊には掲載しています。さらに奥深くお読みになりたい方はこちらをご覧下さい。この「初歩のラジコン飛行機入門」は、全ページ私の原稿により構成しています。機体の製作からオリジナル機設計方法まで幅広く書きましたので、入門者はもちろんのこと既に経験のあるマニアにも楽しんで頂ける内容になっています。お問い合わせはラジコン技術誌の電波実験社 営業部 03−3418−4111までお願いいたします。
 ラジコン飛行機・・・それは青い大空を自由にフライトする機体を自分の思いのままにコントロールするとても素敵な趣味です。現在では、ラジコンに使用する機器(プロポ)もコンピュータ化されハイテクノロジーの結集として操縦者の意のままに動作します。このコントローラーを駆使して、気持ちのよいアウトドアで仲間と楽しむラジコン機・・・何と素晴らしいことでしょう。
 この趣味に取り組んでみようかな?と思う方を対象に始めた連載です。
 まだ、ラジコン機のことをよく知らない・・という方、この連載を読んでラジコンを始めませんか?
 フィールドには、たくさんの仲間が待っています。
 新しい出会いを求めて、さあ、ラジコンの世界へ足を踏み込みましょう。今度の週末も良い天気でありますように・・・

 記事に関してご質問がございましたら、メールでどうぞ。
第12回 最終回 2004年10月号
「飛行の基本とスティック操作」
 さて、あなたの機体も初めて大空を飛行する時がきました。ここまで来るには、いろいろと初めてのことばかりでなかなか大変だったのではないでしょうか。でも、模型店の方やクラブの先輩に教えてもらったり手伝ってもらったりと新しい人間関係も出来てきたことでしょう。一生懸命仕上げた機体には、誰にも負けないほどの愛着が芽生えていることと思います。あなたにとってこのような貴重な機体だからこそ最初のフライトで成功して欲しいのです。今まで長い時間をかけてせっかく作り上げた機体ですから単純なミスなどで壊すことは絶対避けたいものです。
 そこで、今回のテーマは初飛行を成功させるために、大切な基本をおさえることです。
☆ エンジンの調整が成功のカギを握る
☆ 最初のフライトは必ず飛行できる方と一緒に
☆ スティックはゆっくりと少しずつ打つ
☆ 単独での離陸・・・そして、着陸へ
☆ 最後に
 ラジコン飛行機入門のこのコーナーを連載で執筆してきましたが、一応今回が最終回となります。12回でしたが、早かったような長かったような・・入門される方にとっては、いかがでしたでしょうか?
 ラジコンの世界は非常に奥が深く楽しめるものです。自分が満足いくまでには時間も手間も掛かります。だからこそ、たくさんの人たちが何年間もこの趣味を楽しんでいるのだと思います。これから入門される方も簡単に思い通りに出来ないからと言ってすぐに投げ出さずにこのラジコンの本当の楽しみを味わって欲しいと願っています。
 では、今度の週末も素晴らしい飛行日和になることを願ってこの項を終わります。

 
第11回  2004年9月号
「エンジンを好調に保つブレークイン・テクニック」

 
私が中学生の頃、最初にエンジンを購入した時は、そのエンジンがどのように回るのだろう・・・と興味津々でした。当時エンジンは貴重品でしたので、新しい機体を製作しても前の機体のエンジンを載せ替えることにより使っていました。(私は今でもその癖が残っています)貴重品であるが故にいくつも購入することはできないわけで、エンジンを一つ買ったらそのエンジンクラスの機体をいくつも作ることになったものです。このような時代の時はエンジンのメンテナンスも大変気を遣いました。エンジンの持っている性能をできるだけ発揮させ、その好調なパワーをできるだけ永く持続させたいと考えたものでした。このことは時代が変わっても気持ちとしては変わらないものだと思うのですが、メーカーが精度の高い高品質なエンジンを市場に送り出せるようになった為に、ユーザーはあまり気を遣わずとも好調なエンジンを手に入れることが容易になったと思います。ですから、今ではエンジンを箱から出してそのまま機体に搭載して通常のフライトを楽しむ・・というケースが多いと思います。確かに現在のエンジンはそのような使用方法でも問題無く使えるようになってきてはいます。いきなり機体に搭載して飛ばすような場合には、いわゆる「慣らし運転」(ブレークイン)をするということよりも飛ばしながらの「ランニングイン」で慣らしていく、という方法です。サンデーフライヤーが貴重な休日にちょっと楽しむという場合にはこれで十分とも言えます。しかし、このような使い方をする場合には最初はスローがあまり利きませんし、不安定になります。また、ニードルを絞り過ぎるとエンジンにとって致命的なダメージ・・いわゆる「焼き付き」を起こしやすくなります。
 このようなことからランニングインで仕上げていくのはエンジンにある程度慣れてきてからの方がよいと思います。これから入門しようという方は、最初は手間がかかっても是非「ブレークイン」をお勧めします。
 このブレークインをすると「エンジンがどのように回るのか、どのようにすると安全に回せるのか、メンテナンスはどうしたらよいのか」等々エンジンのことについていろいろと分かってきますし、ブレークインが終了しているエンジンではスローもよく利くようになっていますのでエンストを避けることができ、結果として機体を壊す率も低くなるというメリットもあります。
是非、2004年9月号 192ページの記事をお読みください。

第10回  2004年8月号
「舵を動かしながら、機体をチェックしてみよう」

 製作が進んできましたら、実際に飛ばす前に製作した機体を模型店に持っていって機体のチェックをしてもらいましょう。飛行当日に初めてチェックする場合よりも落ち着いて確認できます。場合によっては、家に持ち帰らないと修正できない部分もあるかもしれません。このような時でもその日に飛ばすわけではないので、キチンと修正できます。これが飛行当日でしたら、無理して適当な処理で飛ばしてしまうでしょう。こうなりますと壊さなくてもいいのに壊してしまう原因ともなりかねません。事前チェックは大切です。
 今回は、各スティックの動きとその方向、動作量、等々入門者に分かりやすいように図入りで説明しています。特にエルロンなどは、間違えやすいのでチェックです。
是非、2004年8月号 190ページの記事をお読みください。


第9回  2004年7月号
「メカ搭載とリンケージ」

 フィルム張りも終わり、機体が完成に近づいてきました。この頃になりますと機体は部屋に飾っておいても見栄えがするようになります。仕事(学校かも?)から帰って来て機体を眺めるのも楽しみになることと思います。機体を傷付けないためにも部屋の広さに余裕があれば天井付近に吊しておくなり、壁に掛けておくとよいでしょう。
 今月号は機体の心臓部に当たるメカニズムの搭載です。
☆ エレベーターとラダーのリンケージ
☆ エンジンコントロールのリンケージ
☆ エルロンサーボの取り付け
☆ スイッチの取り付け
☆ 受信機(レシーバー)・バッテリーの搭載

是非、2004年7月号 194ページの記事をお読みください。


第8回  2004年6月号
「簡単にきれいに仕上がるフィルム張り」

今回は機体全体をカバーする(カバーリングとも言う)「フィルム張り」です。
 このフィルム張りは、ラジコン機の仕上げの一般的な方法です。他にも生地に紙や絹を張って塗料で仕上げる方法などがありますが、手間と技術が必要ですので入門編のこの項では、簡単にきれいに仕上げられるフィルム張りを紹介します。このフィルムは、ラジコン専用のものが各種販売されています。フィルムによって1本の面積サイズはいくらか異なりますが、小型のトレーナー機でしたら、フィルム1本で張れる程度の巻きになっています。しかし、単色で全体を仕上げるのも味気ないでしょうから、2〜3色程度を準備するとよいでしょう。残りは保存しておき、次の機体に使用すれば無駄がありません。
 ラジコン用フィルム張りの原理は、アイロンで加熱するとフィルムの裏に塗られている粘着剤が溶けて接着するようになっています。シールのように裏紙を剥がすとくっつく「ウエットタイプ」と裏紙をはがしてもサラッとしている「ドライタイプ」があります。どちらのタイプも加熱して張り付けるのは同じです。
是非、2004年6月号 192ページの記事をお読みください。


第7回  2004年5月号
「胴体は、中心線に沿ってまっすぐ作るのが基本」

 前回は主翼の製作について説明しましたが、正確な主翼が仕上がりましたか?機体製作は経験を積むと短時間に効率よく作業が進められるものです。最初は一つ一つ確認しながら丁寧に作業をすることが大切です。でも、趣味の世界ですから楽しみながら作ることも忘れないでくださいね。
 さて、今月は、胴体の製作について説明しましょう。胴体のチェックポイントの一番は、中心線に沿って真っ直ぐになっていることです。左右どちらかに曲がってしまうと飛行時にクセが出てしまいます。この点に注意して製作を進めましょう。
是非、2004年5月号 194ページの記事をお読みください。

第6回  2004年4月号
「主翼の製作・ネジレは禁物」

 ラジコン機は、どの部分にしても正確に作らなくてはいけません。その理由は、プラモデルと違って飾っておくものではなく実際に飛行するからです。空気中を機体自身がバランスを取って飛行するためには、特に主翼のネジレは大敵です。機体は正直なもので飛ばす前にチェックしてみてどちらかにネジれていると必ずその方向へ曲がって飛行します。ですから製作時にできるだけ正確に作っておきたいものです。正確につくるためにはいくつかの勘所がありますので、そのポイントを紹介しています。
是非、2004年4月号 194ページの記事をお読みください。

第5回  2004年3月号
「製作に必要な工具・接着剤の準備」

前回までの内容で、機体の選定もでき、キットや半完成機を購入できたことと思います。いよいよラジコン機を製作します。さて、そこで機体製作には、工具や接着剤が必要です。工具と言ってもラジコン機製作に使う工具が全て特殊な工具・・ということはありません。工作が好きな方や日曜大工が好きな方であればほとんど今持っている工具で間に合う・・かもしれません。実際にどのような工具が必要になるのか、その工具はどのように使うのかを分かりやすく全て図入りで説明しています。
また、工具とともに接着剤も使います。ラジコン製作では、現在は大体「瞬間接着剤」で作ることができます。しかし、文房具店に売っているような「2g入り」の小さな瞬間接着剤では、何本あっても足りません。このような接着剤を購入していたら機体のキットの値段以上かかってしまいます。模型には大容量の安い専用の瞬間接着剤があるのです。
このように、入門者に是非知っておいていただきたいことをまとめました。参考にしてください。
是非、2004年3月号 188ページの記事をお読みください。


第4回  2004年2月号
「入門機に適した機体やプロポの選定」

いよいよラジコンに入門するための機体選びです。機体の選定は模型店でよく相談の上で決めていくのがよいのですが、その中での自分の希望もあることですから、そのための基本的な知識として知っておくとよいことを取り上げています。
例えば、主翼の付いている位置セスナ機のように操縦席よりも上に付いている機体とスピードレーサーの機体のように操縦者の真横にあるもの、また、皆さんよくご存じのゼロ戦のように主翼が下にある機体・・・等々主翼の位置によっても機体のスタイルは大きく変わります。入門にはどの位置が飛ばしやすいのでしょうか?これは、やはり入門では上に付いている「高翼機」と呼ばれている機体です。
これは、今回の記事に一例ですが、このほかにも主翼の「翼型」「エンジンサイズ」「脚の数」「プロポ」等々について述べています。
ラジコン機を飛行させるために、入門者が失敗の無いように選ぶ時のアドバイスです。参考にしてください。
是非、2004年2月号 188ページの記事をお読みください。


 第3回  2004年1月号
「アドバイスをしてくれる模型店・クラブを見つけよう」

入門者がラジコン機を飛行させるためには、どのくらいの広さが必要なのでしょうか?野球の1面?2面?いやもっともっと必要です。左右に2面ずつ、そして前面に2面ほど・・つまり合計8面ほど必要な計算です。上手になればかなり狭くても飛ばせますが入門時には思い通りに飛ばせないのでこのくらいの広さが必要になってしまうのです。さて、こんなに広いところをそう簡単にみつけることはできません。そこで、ラジコン機を飛行させるためには、このような場所(専用飛行場)を確保している模型店やクラブを見つけることからはじめることが大切なのです。また、模型店では機体購入から製作・飛行まで指導をしてくれます。模型店とクラブが一緒になっているところもあります。クラブには緒先輩がいますからラジコンのいろいろなアドバイスももらうことができるでしょう。これから、ラジコンを永く楽しもうとするならば、模型店・クラブを見つけることが大切です。
是非、2004年1月号 190ページの記事をお読みください。


 第2回  2003年12月号
「舵の動作と働き 3方向の安定」

ラジコン機が飛行するためには、「バランス」が大切です。これは「重心位置」によって最適な空力バランスをとります。大体においてこの重心位置は主翼の前縁から30%のところにおきます。このバランスが取れていることを前提としてスムーズな水平飛行をしている場合に、空気中で3次元の動作をしますので、この3方向の動きをどのようにコントロールしているか、について書いてみました。
この3方向とは、「縦方向」と「横方向」と「左右方向」となります。最初の縦方向では、エレベーターによって上下方向のコントロールとなり、宙返りをするような時にもこの舵を使います。また、横方向は、エルロンを使用して旋回をしたり、「ロール」する時の舵となります。最後の左右方向はラダーを使用して飛行中に胴体を左右に方向を変えたり、地上のタキシング(地上で左右にコントロールすること)時に使う舵となります。この3つの舵について詳しく述べています。
是非、2003年12月号 188ページの記事をお読みください。

 第1回  2003年11月号
「ラジコン機の各部名称とRCプロポの基本構成」

ラジコン機は、本物の飛行機と同じ原理で飛行します。それぞれコントロールする場所には名称がついています。例えば「エレベーター」・・・といってもマンションの中に設置してあるあのエレベーターではありませんよ。飛行機では、「昇降舵」のことをエレベーターと呼んでいます。他にもラダーやエルロンなどがあります。このことを始めとして機体各部の名称を説明しています。
 また、ラジオコントロールするために「プロポ」というものを使いますが、このプロポについても説明しています。このプロポを2本のスティックでエンジンコントロールもできたり、左右に曲がったり上昇下降したり・・どうしてできるのでしょうか?こんな疑問に答えています。
是非、2003年11月号 194ページの記事をお読みください。